叶わなくても
「あたしも、香奈さんの花嫁姿見たかった~~」

「今度、写真見る?」

「いいの?」

「もちろん」

「詩織も、ここで働けよ」

「えっ いいの!?」

「ああ」

「やった~!!」

あたしと聖也は、会話を聞きながらカフェエプロンをつける。

「お皿、洗うね」

忙しい日だけど、今日はまだそんなに来ていないからあたしと聖也は二人でお皿を
洗う。

「詩織が帰って来てよかったな」

「うん!!」

「詩織が帰ってきたら、告白しようとしてたけど・・・」

「あたしと、別れてすればいいじゃん」

「でも・・・」

「いいよ!あたしは」

「でもさ、俺羽衣が・・・」

ガシャン!!

あたしと聖也は慌てて音が鳴ったほうに目を向ける。

「ごめん 邪魔しちゃった 拓哉さんに持って行ってって言われて・・・ごめん!!」

「あっ 待て!!」

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