軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
その兵士は純一郎にまとわりついてきた。

いや…正確には純一郎にまとわりつかない限り何も出来ない。

死を待つだけなのだ。

その兵士は、必死に血だらけの手を伸ばし

「み…水を…くれ…」

と言ってニヤッと笑った。

「う…う…うわぁ〜っ…た、た、助けてくれ〜!」

パニック純一郎ピンチです。

すると傍らで、これも虫の息の兵士が

「善通寺…第11…師団…第…10旅団…第22連隊ばんざ…い」

と呟きその場に崩れ落ちた。


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