軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
そんな純一郎の愚痴に満足したのか

「僕は、これで失礼するけど君達とは、また会ってみたいな…勿論ここでね」

と軽い笑顔を浮かべたグッチー…静かにフェードアウト。

「何で君達なんだよアイツ…」

二度の戦争体験?で刺々しい純一郎がグッチーのセリフを蒸し返すと

「アンタのリアルな反応はあたしらみたいな現物を通して歴史に関わる人間にとってイメージングって重要な情報をもたらすんよ。察するにアンタが見た景色って…旅順要塞攻略戦の時の?」

怜には純一郎の霊感が何気に羨ましいらしい…が

「んなもん知るかよ…ただ肩口に…赤地に白数字で22って書かれたの付けてるヤツらが夜中に串刺しになってただけだよ」

当の本人の純一郎には、鬱陶しい限り
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