極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
「あの、純君?その・・・大丈夫なの?」


「何が?あ、それと、純君じゃなくて純て呼んで?他人行儀で嫌だから」



いたって平然に返され、逆にこっちがとまどってしまう。



「だって・・・き、気持ち悪いでしょ?人とは違うあたしが」


「何で?そりゃ、いきなりあんなのが現れて驚いたけど、雪帆ちゃんは俺を助けてくれたんでしょ?感謝こそすれ気味悪がる理由はないよ」



驚いた。なぜならそう言ってくれた人は、純が3人目だったから。


凛と蓮が受け入れてくれたコトだけでも奇跡だったのに、まだ理解してくれる人がいたことに、顔のゆるみは戻せない。



「そっか・・・ありがと、純」


「ん?それは俺の台詞だと思うけど・・・まあいいや。理由も聞けたし、そろそろ戻らないと白雪姫だけじゃなく若様にまで睨まれそうだから、行こうか」



そう言ってニヤリと笑う純に雪帆も微笑み返した。


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