極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
「涼さん・・・」


「ん?」



ニコニコと女子が卒倒しそうなほどすばらしい笑顔を披露しているのをみて、げっそりとなる。


あぁ・・・ばれた。


これからめんどくせー。


これからおこることが容易に想像できて嫉妬で狂いそうになる。



「ま、そうゆうことだ。欲しいなら本気で守れ」


「わかってます」


そう耳元で言われて即答する俺。


そっかと言って帰って行く涼を後に、雪帆に目を向けると、ばつが悪そうな顔をしている。


自分の容姿がどう影響を与えるのか分かっていなさそうな様子に、またいらだちが湧く。


とりあえず雪帆を引き寄せ、胸に抱く。


離れようとする雪帆を無視して、抱きしめ続け、そこら辺にいる人間ども(主に男子)に目を向け・・・



「こいつに手出したら沈めてやるよ」



それだけ言って、雪帆をつれて教室を出た。
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