口笛
僕は、夕食を切り上げ、母親に内緒でなまはげに付いて行くことにした。
「ちょっと、和也の家に行ってくるよ」
「年越しそば食べるんだから、さっさと帰って来なさいよ」
そう母に言われたが、返事もそこそこに僕は玄関を飛び出した。
外はシンシンと雪が降っていた。なまはげの雄叫びとともに、秋田の大晦日らしい静かな夜だ。なまはげは、もう二軒先まで進んでいた。恐らくあと二、三軒済めば、隣の吉住町へ移るはずだ。なまはげには、世話人の大人が、数人付いて回っていた。
僕は、なまはげや、世話人の大人達に見つからないように距離をおいてついて行った。すると、向こうから和也がにやにやしながら現れたのだ。
「なんだ、何してるんだ?おめの町内のなまはげは、こっちでねーべ?」
「今年は、おめんとこのなまはげ、となり町まで回るんだべ?」
「なして、そんたごと知ってんだ?」
「ちょっと、和也の家に行ってくるよ」
「年越しそば食べるんだから、さっさと帰って来なさいよ」
そう母に言われたが、返事もそこそこに僕は玄関を飛び出した。
外はシンシンと雪が降っていた。なまはげの雄叫びとともに、秋田の大晦日らしい静かな夜だ。なまはげは、もう二軒先まで進んでいた。恐らくあと二、三軒済めば、隣の吉住町へ移るはずだ。なまはげには、世話人の大人が、数人付いて回っていた。
僕は、なまはげや、世話人の大人達に見つからないように距離をおいてついて行った。すると、向こうから和也がにやにやしながら現れたのだ。
「なんだ、何してるんだ?おめの町内のなまはげは、こっちでねーべ?」
「今年は、おめんとこのなまはげ、となり町まで回るんだべ?」
「なして、そんたごと知ってんだ?」