学校破壊



光はその場にしゃがみ込み、ガクガクと震える。
今までに見たことのない表情を浮かばせ、光は一粒涙を流した。


「私もう、あなたとゲームはできない。私は参加者からぬける。」


そんな光を見て千晶は、そう言って暗闇に去って行った。








一人になった光。


しゃがみ込んだままピクリともも動こうとしない。



しばらくすると、風が吹いてきた。その風はだんだん強くなっていく。
周りにあるブランコは不気味な音をたて一人勝手に動く。シーソーも上下にギシギシ音をたて動く。

強い風に、紙やゴミ箱が飛んでくる。街頭はチカチカと光ったり消えたりを繰り返し、最後にはパッと消えた。





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