愛しくて 苦しくて
「まーちゃん」




後ろから佳ちゃんが来た。




「なに」




私は佳ちゃんに問う。




佳ちゃんは意地悪そうな表情で笑って言った。




「急にコートから出て行くから心配したじゃん」




…なにその顔。




全然心配してないでしょ。




逆に何故か喜んでいる顔。




私が蹴れなかったのが、そんなに嬉しかったのだろうか。




自分が、ヒーローにでもなれたと思ってのだろうか。
< 74 / 267 >

この作品をシェア

pagetop