愛しくて 苦しくて

「いや、好きなんだよ」




思い切って本音を言った。




「はぁ?好きー!?」




大声で、そいつがいいやがった。




驚きすぎだろ。




「うるせぇーよ、声でかい」




俺は、そう言いながら江口を見る。




何故か、優しく微笑んでて。




頬が若干ピンクに染まっているような気がして…。




…要するに。




恋をしているような表情を江口はしていた。




まさか…。




まさか…な…。




江口に好きな人なんて…居ないだろう。