二 億 円



体が熱い。


初めて言われた独占的な台詞。


心臓が今までにないほど
暴れ回っている。



「ひなた…部屋でゆっくりとお話しましょう。この屋敷での決まりもお教えしなければ…ね。」



妖しく微笑む黒田さんに
若干の違和感を感じた。




違和感?




もしくは



恐怖心。



この時の私はわからなかった。






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