ハルサクラ
「えー、今日は高校生の一番最初の行事、つまり修学旅行について、いろいろ決めていくー」
「やったー」
「楽しみぃー」
クラスがざわつく。
「えー、まずはグループを決めるが、高校生は男子と女子でグループをつくりまーす」
「…」
さっきまでのクラスのざわめきが一瞬にしてなくなる。
「今回は、くじでグループを決めまーす。」
…くじ?
「はい!みんなこの中から好きなのをひいてねー」
ざわざわ…
「はいっ!最後は横山さん」
カサッ
「はーい。これでみんな引いたかな?」
みんな自分の番号をみて
ソワソワしながら黒板に名前を書いた。
(わたしは5番…)
誰と一緒になるのかな…
かたっ
わたしも黒板に名前を書きに行った。
「…えっ」
わたしは目をこすって何度も黒板をみた。
5番…横山桜
6番…板橋櫻
7番…中居美穂
8番…板橋涼
9番…山田健介
「…うそ……」
みんなが名前を書き終わって喜ぶ子はほとんどいなかった。