ハルサクラ
「桜ちゃーん!ごめんっ!今日塾やもんで手伝えない><本当ごめんね」
「全然大丈夫!塾頑張ってね」
「ありがとー!じゃぁ、また明日ね!」
「うん!バイバイ」
美穂ちゃんが帰って
わたしは
一人教室に残って
作業をしていた。
カチンっ
カチンっ――――
やっと半分くらい終わったとき
がらっ―――
誰かが教室に入ってきた。
「あっ、櫻ちゃん…」
櫻ちゃんだった。
「どうしたの?忘れ物?」
「…」
なにもいわない櫻ちゃん。
かたんっ
わたしは席からたって
櫻ちゃんの方にいった。
「櫻ちゃ…」
「お願いが、あるの。」
「えっ?」
「あなたに、お願いがあるの。」
「…なに?」
「お…お兄ちゃんのこと、好きじゃ…ないよね?」
「お兄ちゃんって、板橋くん?」
「…好きなの?」
「いや…別に、好きとかじゃないけど…」
「ほんと!?」
「…うん」
「よかった…」
「…なん……」
「それじゃぁ!」
がらっ―――

