溺愛プリンス
【こっちは心配しないで!
まだ終わってないよ(((>_<)))
終わってなかったんだよっっ】
それから、飛び跳ねてるスタンプ。
よかった。無事みたいだ。
ホッと肩から力が抜ける。
にしても……
「終わってないって……」
なにがどうなってるんだろう。
なぜか興奮してるみたいな茜。
首を傾げながら返信しようと画面をタップしたその時だった。
「わっ」
タイミングよく、ラインじゃなくて、メールが届く。
知らないアドレスだ。
誰だろう……。
不思議に思って、すぐにメールボックスを開いたあたしは、そのままスマホを落っことしそうになってしまった。
「……………ちょ、ちょっと、待って……」
両手でしっかりと握りしめ、食い入るようにもう一度メールを確かめる。
そこには、見覚えのある内容が書かれていた。