溺愛プリンス


……身体を重ねるの、別に初めてじゃないのに。
この反応は、なんだ?



…………。




「……ごめん」



言って、掴んでいた手を解放した。



「……ハル?」

「これ以上志穂といるとキス以上のことしたくなるし、俺も起きる」

「…………」



ほんと、俺を振り回すなんて。
たいした女だな。




ポカンとする志穂の髪をくしゃりとかき混ぜて、その勢いで起き上がる。



今日まず俺がすることは、えっと……。

スケジュールを確認しながら腰を上げたその時だった。






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