ひとりぼっち
「詩織…」

誰もが言葉を失った。
何を隠そう。今までイジメ、更に自殺したハズの詩織がいるのだから。


画面の詩織は口をゆっくり開く。


『楽しい楽しいショータイムへようこそ』


「詩織じゃない…」


誰かが呟いた。
そう、見た目は詩織そっくりだが声は男のものだ。


詩織はニヤリと笑うと髪に手を当て、引き抜いた。

かつらが取れ、サラサラの栗色の髪が明らかになる。

だがその顔は詩織そっくりだ。

皆が唖然としている中、画面の少年は口を開く。


『双子の妹詩織がてめぇらにお世話になったなァ』

少年は続ける。

『詩織が死んだのはお前らのせいだ。だからお前らには詩織と同じように苦しんで苦しんで死んでもらおうと思う』


ふっと少年、蓮が笑った。


『そこで今からゲームをする。ルールは簡単だ。一人生き残るまで5人で殺し合え。生き残った一人だけこの部屋から出してやろう。ただし一日に殺していいのは一人まで。自殺や一日に一人以上殺したら即、全員殺してやる』


少年の瞳に迷いなどなかった。

あるのは憎悪溢れた鋭い瞳のみ。

「こ、こんなの冗談に決まっる!」

『冗談ねぇ』

こちらからの声が聞こえるということは当たり前たが隠しカメラでもあるのだろう。圭が冷静に考え辺りを見渡すが画面の少年の声によりそれは停止した。

『残念ながら見つかるようなところにカメラはねぇぜ。だがいい事を教えてやろう。由美、見せてやれ』

『はい、蓮様』

画面が変わり映しだされたのはーー。






担任の変わり果てた姿だった。
< 12 / 33 >

この作品をシェア

pagetop