ひとりぼっち
『詩織のイジメを黙認していたクズだ。殺されて突然だよなァ?くっあはははははは』

少年、蓮がボロボロになった死体を踏み付けながら狂ったように笑う。

「嘘…」

『ちなみに水だけ後に手配するが3リットル分しか渡さない。

食い物はないから考えて過ごせ。

もし誰も殺さないのならルール違反として全員殺すまでだ。


その日の殺し方は俺から指示する。武器も一日ごとに提供しよう。さて一日目の殺し方だがーー』


『生きたまんま焼け。ライターと灯油は至急手配する。以上だ。せいぜい楽しませてくれ』

プツッ……

ふと天井から穴が空き、灯油とライター、水3リットルが降ってきた。穴はすぐ閉じた。



「うああああああっ!出して!出してよおおお!」

凛が崩れ落ち泣き出した。
「くそっ!くそっ」

雷斗は壁を蹴りながら苛立っている。


星奈はふう、と一つ息をつくと内心パニックな心を落ち着かせ、考える。


(まず、今日中に助けはこないだろう。用意周到だしそんなへまはしないハズだ。
担任の死体も本物だし、もし私達が殺し合わないならあいつは躊躇なく殺すだろう。ならば殺すしか…ないのか)

圭に視線を向けると圭がこちらに寄ってきた。

「やるしかないようだな」

「そうね」

圭の頬には汗が流れている。冷静なつもりでも彼も余裕がないのだろう。





ずっと黙っていた咲が急に立ち上がり灯油とライターを手に取った。



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