ひとりぼっち
「蓮様。お食事です」


「ああ。ありがとう」


モニターを見ながら少し昔のことを考えていた俺に由美が朝食を持ってきてくれた。

由美は本当に気が利くし、強いし、とても優秀だ。喧嘩する時のあの男らしい口調には多少びっくりするが。

優秀な部下を貸してくれたじいちゃんには感謝してもしきれないよ。




「由美。昨日の殺し方はかなり甘かったと思うんだがどう思う?」


「そうですね。僭越ながら私の意見を述べると昨日のは早く殺しすぎではないかと。もっとじっくり時間と苦痛をかけ殺していってはいかかでしょう」

「はは。由美のそういう無慈悲な所好きだよ。お。起きたみたいだ」


俺は口に含んだパンを水で飲みこみニヤリと口元を緩めた。



さあさあ今日も楽しい楽しいショータイムの始まりだ。
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