ひとりぼっち
「…これがどうしたんだ?」

じいちゃんの目が潤んでいる。詩織のことも可愛いがってくれてたもんなじいちゃん。


「縦に読んでみてよ」


「縦?…に、く、い、あ、た、し、こ、ろ、さ、れ、た?…憎いあたし殺された…」


「詩織は俺に忘れられたくないみたいだな。ずっと俺を縛っていたいんだ。…馬鹿だな。心配しなくてもずっと縛られたままだっつうのに」

「蓮、どうするつもりだ?」

「詩織を殺した奴らに仕返しがしたい」

「仕返し…?」

「ああ、簡単に言えば殺したい。だからさじいちゃん。ちょっと手伝ってくんない?」








これは始まりであって終
わりだ。


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