闇の貴公子に偽りの愛を


ロジェンスはシルヴィアに優しいキスを落とした。


「アディナ……」


「エドガー。わかったでしょう?私は貴方を愛したことなど無いわ。さぁ、帰りなさい。プリンス…」


シルヴィアはルビーの指輪を左手の薬指にはめて手を月に翳した。

「プリンスの帰るべき場所へ……」



「シルヴィア!何をしてるんだ!その指輪は使わない約束だろ!」

ロジェンス…


仕方のない事よ。


こうするしかなかったの。



エドガーは綺麗なドレスを身に纏った女性に連れられシルヴィアのもとを去る。


「シナモン…頼んだわ。」



綺麗なドレスを身に纏った女性はにっこりと微笑み、振り返った。


「シルヴィア、貴方をあの時殺せば良かったわ。…言われなくてもちゃんと送り届けるわよ。心配しないで。」
















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