恋迷路〜マイゴノコイゴコロ〜




「…せっかくだし、遊んでいこうよ。」

微かに笑って、智晴先輩はそう言った。



一瞬、耳を疑った。
だって、夢みたいで。
今日を先輩と過ごせることが、嬉しくて。


泣きそうになるのをこらえて、私は精一杯頷いた。





「それじゃ、まずは絶叫系制覇に決まり。」

ニヤリと笑って、先輩は人混みをわけてずんずん進んでいく。



私は慌てて後を追った。








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