人魚姫 〜 儚くも綺麗な恋


「 じゃああたし今日
日直だからもう行くね 」

「 気をつけてね? 」


「 うん いってきます 」



玄関にある姿見に
自分を映して
スカートの裾や
髪型をなおして
玄関に並んだ
ローファーに足をいれて
かばんを持つ


さっきまで居た扉の中から

楽しそうな声が聞こえてきた




「 いってきます 」




私は誰にも聞こえない
出かける挨拶をして
玄関の扉を開けた。



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