人魚姫 〜 儚くも綺麗な恋
外は 太陽の光が眩しかった。
金曜日の朝は 天気がよかった。
家を出て右に曲がり
しばらく歩くと
見慣れた姿があった。
「 なつ〜 おはよ! 」
「 おはよう! 」
幼なじみの奈雪
色白で髪は栗色で
私から見たらお姫様。
「 なつ 今日日直? 」
「 うん! ゆきは? 」
「 あたしは今日なんもないよ(笑) 」
「 じゃあ朝早くない? 」
「 日直なつ早くいくし
あたしなつと
学校いくのが
日課だから(笑) 」
「 そーゆう事ね(笑)
ありがとう! 」
「 ううん!
あ、今日放課後
お買い物行かない? 」
「 いいよ〜
丁度ノートとか
買いたかったから! 」
「 ならよかった! 」
奈雪と喋ってるときだけは
私は普通なんだと実感できる
何度も奈雪には助けられた。
幼なじみなだけあって
私が特別扱いされてきた中で
奈雪だけは普通に接してくれた。
テストで高位になったときも
周りがちやほやする中
奈雪は
「 勉強教えて! 」
なんて事ない会話に
助けられていた。