God of Death
「サクラギ……エミヤ……!?」
 エミヤが目を見開いて呟き、鎌が瞳をプレートに向ける。
『……キシシ。偶然だな、お前と同じ名前とは……』
 鎌が楽しそうに言う。
「女じゃ……なかったのか?」
『いや、女の筈だ。キシシ。女でエミヤという名前なんだろうよ』
 鎌の言葉に、エミヤはごくりと唾を飲んだ。

『どうせ今回も、すぐに殺しちまうんだろ? キシシ』
 鎌がエミヤに尋ねても、エミヤはしばらく黙っていた。
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