素敵な悪魔
やっぱりあなたは、本当に悪魔だから。
次の朝には、夢から覚める。
となりにあなたはいなくて。
「やば、もうお昼じゃん…」
今日も普通に平日で。
あたしは会社に遅刻してて。
見回すと、あせったように支度した後の散らかった部屋で。
あなたはあたしに声もかけないくらいにあせって出勤してて。
同じ会社なのに。
「だからやだっていったのに」
きっとあなたも遅刻したのね。
声くらいかけてよ。
また上司に怒られる。
やっぱりあなたは、悪魔。
低血圧な二人の物語でした。