好きです。 ~春~


From 美紀


「見つかった~」

 電話してすぐ光たちが待つ所に戻った

 
「ねえ、何でおんぶ?」

 松本さんが近寄って来た

「ちょっとね。


 足ぐねっちゃって…」

「アハハハ!!


 零、小さな崖の下で見つかったの。

 で、コイツが助けた」

 大声で笑いながらあたしを指差す

「大丈夫~?


 崖って…

 他に怪我無い?」

「菊瀬さん優しい…


 ありがとう~」

「いいえ。


 元はと言えば、そこの大笑いしてる人と零ちゃんを助けた人のせいだし」

「「うっ!!


 ごめんなさい…」」


「それより。

 足大丈夫か?」

 
 零ちゃんを気にする颯太


「颯太君、零が好きなんだって」

 耳打ちで教えてくれた松本さん

「ふ~ん…


 なら、颯太!!

 あとは任せた!!」

「えっ!?


 まじで?」
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