月と太陽。

あなたのキモチ

―美月side―

あ。

あった。

・・・渡辺くん家・・・。

ピーンポーン

由美子「はい。どちら様・・・あ!!!美月ちゃんだよね??」

美月「はい。あの。渡辺くんいますか??」

由美子「いるいる。ちょっと、待っててね。」

由美子さんの「太陽っ!!!」って叫ぶ声が聞こえる。

少ししたら、由美子さんが出てきた。

由美子「あの馬鹿。今は、会いたくないって。ごめんね??」

会いたくない??

どういうこと??

もう、顔も見たくないって事??

そんなのヤだよ。

せっかく、違うって分かったのに。

美月「太陽っ!!!」

大声で、渡辺くんを呼んでみた。

もしかしたら、太陽って言ったら出てきてくれるんぢゃないかって。

少し、頬を赤くして笑って出てきてくれるんぢゃないかって。

「姉ちゃん。ちょっとどいて。」

ドアの向こうで、渡辺くんの声が聞こえる。

ガチャ。

太陽「お前さ。誰な訳??」

美月「え??前から、何言ってるの??」

太陽「は??お前が、何言ってんだよ。イミわかんねぇし。」

渡辺くんにとって、私って。

顔も名前も記憶から、消したい存在なの??

美月「ごめん、今まで。私・・・。」

太陽「何言っての??全然わかんないんだけど。」

美月「裕輔の事・・・。」

太陽「何で、お前が如月の事知ってんだよ。」

美月「本当に、覚えてないの??私の事。」

太陽「は??お前。俺と会ったことねぇだろ。」

何言ってんの??
< 52 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop