君が残してくれたもの
プロローグ
「好きやで?」


なーんて言葉何回
聞いただろう…


好きや好きや言っ
てくれた彼方を
もっと愛したかった。


愛されたかった。
もう今更だけど
彼方が側にいなく
なってやっと気付いた。


どんだけ愛されてたか
どんだけ大切にされてたか今頃になって染みてきた。



そういえば…夏の
ある日…監督に一枚の
布をもらったよね?


それに書いてあった
「1」って番号を見て


子供見たいにはしゃいで
目をキラキラ光らせて
飛び付いてきたよね?


「るいぃ…っ…お…俺っ…」


涙を流して喜びを
分かち合ったの
まだこの目に焼き付
いているよ?




そして…こんなにもの
優しさ愛しさを感じた
今。


――― ありがとう。


沢山の愛をくれて
本当に…


ありがとう…。
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