それでも私はあなたが好き
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負けた。
初めて図書委員決めのジャンケンで負けた私。
しかも────
「ひかりぃ。図書委員じゃなくて学級委員なっちゃったね~」
「真央~私には出来ないよ!!!」
そう。
またジャンケンに負けて、余った学級委員に…
「でも、市ノ瀬くんと一緒じゃん♪いいな~」
「あは…あははは。そうだね」
彼は…私が気付いたら学級委員になってた。
ショックでしばらく私は方針状態だったから────
「太田と市ノ瀬~!…学級委員か。ちょっと来い」
担任の佐々木先生に呼ばれた私達…さっそく仕事ですか。
「すまんな。明日生徒総会あるだろ?その資料をホチキスで止める作業してほしいんだけども…」
いいか?そんな目で見てくる先生…
「いいですよ」
隣にいる市ノ瀬くんが言った。
思っていたより落ち着いた声だったので、私はドキッとした。
「太田は?」
「もっ、もちろんいいですよ!」
「そっか。じゃあ帰りのホームルームで資料とホチキス渡すから、放課後よろしくな」
先生は満足気に教室を出て行った。
『放課後よろしくな』ってことは…
もしかして放課後、市ノ瀬くんと2人っきり!?!?