君の隣で





でも、私はめげずに喋り続ける。


「私も…気にしてるんです。この名前」


「………」


「飛鳥って、漢字で書くと男みたいだし…。」


「…………」


「男子はみーんな名前で呼ぶから、女子の友達少なかったんだから」


「…………」


「この名前のせいで…苦労してきた。この名前のせいで…何度も泣いた。だから、こんな名前嫌いなの。ね、矢野くんと一緒」


そこまで言うと、矢野くんは顔をあげた。





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