I will be with You
何を持って、“生きろ”と言うのだ・・・。
圧倒的な力の流れを感じる頂上。その者はそこへ降り立ち、そしてまた姿を消していった。その頃、見たこともなく暗い世界で、互いの力がぶつかり合い、そして現実世界に衝撃波を巻き起こしていた。
決して聞こえることのない声。いかずちの光。衝撃音。圧倒的な力の流れ。
その空間にはこれら全てが働いていた。
一人が利き腕全体を武器にするように輝かせ、空間をも切り裂くような攻撃をする。もう一人、手の中で球体を作り出し、何度も撃ち放つ。力と力がぶつかり合い、互いの勢いが増幅されていく。
学者のような男は、熱心に見つけた日記を読んでいた。
そうしていると、時間も短く感じるのだ。
「過去は吾々にやるべきことを教えてくれた。吾々は一つになって協力し、向かってくる脅威に打ち勝たなければならない。伝説が再現された時、波動の主世界の破滅を救わんと現れる。されど世界の破滅を防ぐことならず」
今のところ、警告表示は現れていない。
「今は良いとして、この現象を早く解明しなければ・・・」
伝説が再現された時・・・。
「伝説って・・・」