ヌードなアタシ

天気予報では
明日、日曜日は晴れると言っていた。

今日はドンヨリと曇って
少し肌寒かったからホッとする。


3人での演奏も、クラスの縁日も
校庭で行う予定だったから…



土曜の登校は一日使って学校祭の準備。

中抜けが多く、当日の手伝いがままならないアタシと奈緒は
せめて準備くらいは…と気合いを入れて頑張った。


屋台作りや飾り付けが終わって

学校を出る頃には夕日は落ちて
辺りは薄暗くなりかかっていた。

奈緒と並んで校門をでる。



休憩時間を利用して
奈緒と2人で卓己くんのところに行き
明日の打合せをした。

演奏は、もう何も問題なく
楽しんでおこなえそう…


あれから…特に奈緒から話は無く

なんとなく、気になりながらも
アタシから聞き出せずにいた。



『こまちちゃん、
今日もこれからレッスン?』



『ううん、今日は無いよ。
瞬くんがウチに来るの』



『えっ…?』



奈緒が小さく聞き返した。



『あ、いや…毎日レッスンって言ってたから…』



…?何かが引っかかる。

奈緒は明らかに動揺していた。



< 177 / 346 >

この作品をシェア

pagetop