ヌードなアタシ

『考えてみたら、アルバイト禁止って校則
おかしいと思わない?』


『そーだよね、
苦学生って言葉むかしあったみたいだけど
働きながら勉強することが悪いみたいで
納得いかないよねぇ…』


『まぁ…ウチの学校って
金持ちのボンボン多いし。
アルバイトしたいって申し出る生徒は
いなかったんじゃねぇの?』


『いい機会かもしれないぜ。
校則の改正とかさ、学校側に交渉すんの』


『うん!それ賛成。
あたし、制服も可愛いデザインに
変えて欲しいなぁ…』


『こら、こら…話をそらすなって』




アタシが話し終わるのを待って
それぞれ皆、思っている事を口にした。



『桜木さんって…
新入生代表で挨拶していたし
テスト結果も学年ダントツ1位だし…
すごく美人でスタイルよくて
なんか近寄りがたいって感じあったの。

でもね、今、話を聞いて
さみしい思いしたり
悩んだりしてるんだなって思ったら
急に親近感持っちゃって…

力になってあげたいって思ったよ』


『同じクラスの子がさ
有名なモデルだってのも格好いいじゃん。
そんなの滅多に経験出来ねぇよな』


『よしっ!じゃ、俺らみんなで
桜木を守ろうぜ』


『賛成ーっ!あたしらで署名集めようよ』


『おっ、ナイス・アイディア!』


歓声があがる
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