ヌードなアタシ

思いっきり涙を出した後って
なんで、こんなにスッキリと
気持ちが軽くなるんなろう…


少し風が出てきた。

短い髪がサラサラと
アタシの頬を優しく撫でる。

青空が眩しい…

目を細めて街路樹の木漏れ日を
全身に浴びて歩き出した。


駅からスタジオまでは、ほんの数分。


見慣れた街並み。
大通り沿いの小さなスタジオ。

アタシの原点。



出会いの場であり、
撮影を通じて
自分が社会と関わっているんだと
実感させてくれた場所。

自信の無いアタシに
役割と達成感を教えてくれた。



ドアをあける。


目に飛び込むのは16歳のアタシ。


真っ直ぐ先を見据えた横顔
揺れる長い黒髪と
白くまだ幼い背中



大きく引き延ばし
ラミネート加工されたポスター。


カラを脱ぎ捨てた。
ここから、今のアタシが始まった。


内面の固い殻を少しづつ剥がして
人は大人になってく。


そうしたら
大切な事に気が付くの。

見えてくるの。


ママの愛を見つけたように…




素直になって
心をひらいて

ヌードなアタシになって







ーーーおわりーーー











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