小悪魔×俺様
だけど、やっぱり弘夢には敵わない。




結局、全部言うことになっちゃった。






「………ってことがあったの。」

「それ…いじめだよな?」

「うん。」

「しかも、俺のファンの…。」

「う…ん…。」






あ…悲しそうな、悔しそうな顔…。




その顔が見たくなかったんだよ…。






「弘夢…?弘夢のせいじゃないからね?一部のバカなファンが悪いだけ…。」

「ん…。ありがと。」






そんな悲しそうに笑わないで?






「つか、気にすることないし。あたしがあれくらいで負けると思う!?嫌がらせの経験なら多い方だし♪」






これ、明るく言ったら逆にイタイかな?




イタくてもいいや。






「バカ…自慢じゃねぇよ、それ。」

「自慢にするの!!だから…気にしないで?あたしがなんも反応しなければその内収まるし。」






弘夢は眉間に皺を寄せた。




多分、あたしが耐えるってやり方が気に入らないんだ。






「…俺明日から1日仕事の日増えるし…。」

「だっから、気にすんなって!!」





あたしは弘夢がいれば元気をもらえるんだよ?




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