小悪魔×俺様
俺はあっくんの車のなかで琉に電話をかける。





「はい…。」

「嫌そうに言ってんじゃねぇよ。…わかってるよな?」

「わかってる。咲樹菜をいじめてる奴等探せばいんだろ?」

「やっぱ複数だよな〜…。」

「当たり前。じゃ、葉那が呼んでるから。」

「おう。頼んだぞ。」





電話を切ったら思わず出るため息。





「どうしたんだよ。」

「んー…。」

「いじめか?」

「まぁ。」

「この世界の人間の恋人ならよくあることだ。しかもお前の彼女最強カワイイからな。」

「だよな…。」

「ナチュラルにのろけるな。」





だってカワイイし。





じゃなくて!!





仕事は仕方ねぇから、琉からの報告待つしかねぇ。





どっちにしろ俺がやったら琉より目立つけど。






とりあえずなにも出来ないけど。





それより、心配なのは咲樹菜。





ボロボロで帰ってくんじゃねぇかとか…





そう思ったら俺だって怖い。







心配だ…。




< 186 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop