小悪魔×俺様
「弘夢が戻ってきたとき、そんなんで会う気か?」

「あ…。」





そうだ…。




あたしは強く待たなきゃ…。




弘夢は…どっかで耐えてる。




頑張ってる…。





戻ってきたとき、あたしがこんなだったら絶対弘夢は悲しむよ。






「ありがと、お兄ちゃん…。」

「ん。遥も心配してた。」

「そっか…。ごめんなさい。」

「謝るなよ。」






少し話してからお兄ちゃんは帰った。





頑張る…。




あたしは弘夢が帰ってくるまで泣かない。





「楓さん。」

「咲樹菜チャン?」

「ご飯…まだある?」

「…うん!!」





涙目になって笑ってくれた楓さん。




奏汰さんは頭を撫でてくれた。





久しぶりに食べたご飯は美味しかった。





「あたし頑張る。強く待ってる。弘夢ならきっと戻ってきてくれるから。」

「ん。さすが咲樹菜。弘夢の女!」

「あはっ!!」





だから…はやく戻ってきてね、弘夢。




< 215 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop