小悪魔×俺様
「琉くん、ユウト嫌いなの?」

「普通。まぁ、普通になったってかんじ。」





じゃあキライだったの?




…今は笑顔だからもういいや。






「じゃ、俺帰る。」

「送る。もう遅いし。」

「いいよ、別に。」

「うっせぇ。黙って送られろ。」

「はいはい…。似た者親子…。」






琉くんを車で送るために、奏汰さんも立ち上がった。




玄関まで見送りに出る。






「あ、楓チャン。」

「ん?」

「ちゃんと休みなよ。弘夢は見つかったんだし。安心してよ。」

「琉…!!カワイイ!!超好き!!」






楓さんはホントに涙目。




弘夢大好きだもんね。





あと、琉くんの優しさが嬉しかったんだ。






「琉くん、ありがと。じゃあね。」

「うん。咲樹菜も、あと少しだから頑張れ。」

「うん!!」






琉くんも奏汰さんも、ほんとは泣きたいくらい嬉しいはず。





まだ戻っては来ないけど、弘夢は見つかったんだ!!






葉那に電話だ!!




< 245 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop