ハルカナ約束
[哉太side]

春香の腕から
あいつが震えてるのが伝わってきた。

よっぽど怖かったんだろう。
何事もなくて本当に良かった。


「じゃ、帰るか!」

そう言って、春香の腕を引っ張る。

「待って。傘!」

慌てて傘を差す春香。

「哉ちゃん、びしょ濡れ」

「んー」

「しかもケガしてるし」

「んー」
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