パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
唯一の外交カードであるレアアースの札を切ることが出来ない相手である日本は、忠国に取って『目の上のタンコブ』なのだ。


「そうそう、今の俺達がそれに困ってるんすよ。何せハイテク産業の要ですからね」


「フンッそれで、伝えたいことと申されるのは……」


龍太郎がわざわざこの世界を選んだのは、要の治療法に対する手掛かりが有るとこちらの龍太郎から言われたからだった。


『そう、今は退席させていますが、私と彗とはまだ同じプロジェクトのチームで、アナザー・ワールド・ビューアは開発済みなんです』


  ズッ ズズッ ズッズルズルズルズルズル


(来るぞ)


(来ますよっ!)


こちらの流と純一郎は顔を見合わせる。


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