屍の孤島
気が狂いそうな痛みに声を上げ、呼吸を乱しながら。

小野寺はその場に蹲る。

酷い汗だった。

変貌していく自分の右手を見ながら、涙が溢れた。

生きて島から脱出したかった。

だがそれも叶いそうにない…。

せめて…せめて仲間達だけでも。

「死ぬんじゃないぞ…みんな…」

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