屍の孤島
これがもし秀一が彼女の下ならば、疲れ果てた夕映の体を支えてやる事ができたのかもしれない。

しかし秀一は夕映の上にいる。

「…おい、大丈夫か?」

苦しそうな表情の夕映に、秀一が気づく。

「もう少しだ、頑張れ…放すんじゃないぞ?」

「…ここまで有り難うございました…」

秀一の言葉に対し、夕映は噛み合わない返事を返す。

「ここまで生き延びられたのも…皆さんのお陰だと思っています…」

「おい…何言ってんだ?」

夕映の様子がおかしい。

秀一も奏も、彼女の顔を見る。

「本当に有り難う…どうか…私の分まで…」

「馬鹿!もう少しじゃない!頑張って!」

奏も叫ぶが、夕映は儚げな笑顔を浮かべ。

「!!!!!!」

遂に力尽きて縄梯子から手を放す!

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