こいのはなし。
学校の帰り、毎日通るコンビニ。

オレの中では完全に『カップ麺の女』として認識されている女子高生は、



はじめに見かけた一週間前と変わりなく、車止めに腰かけて胡座でカップ麺を啜っている。



チラッと視線を向けたら、目が合った。



視線を反らそうと思っていたら、見事にガンを飛ばされる。



―――― 文句あんのか、コラ。




無言だったがそう言われた気がして、オレは思わずビビってコンビニの中へ逃げた。



コンビニから出ると、カップ麺の女は居なくなっていた。



手にした野菜ジュースを軽く振って、オレは家へ向かって歩き出した。


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