君の光を想う
放課後。
帰る支度をしていると、デジャブの様に、佐倉と聖が寄ってきた。
「今日こそ、言いなさいよ」
「………」
「そうだぞ、春。柚が誰かに取られても良いのか、告白、告白」
小声で囁いて来る二人の声。
「ね、皆で一緒に帰ろう?」
柚がいつもの笑顔で俺達の元へ歩いて来る。
「ごめん、柚!あたし、買い物あるの…本当にごめんね?」
「大丈夫だよ!皆に宜しくね?」
「うん、じゃあね!」
最後に訴えるかの様に俺へ強い視線を差してから、
バタバタと教室を出ていく。
「………買い物?」
咄嗟に疑問を投げ掛けたのは、聖。
何となく佐倉の事情は分かった。
「そう、なっちゃんのお父さんとお母さん忙しくて。いつも家事してるのは、なっちゃんなの」
「…ヘェ」
「偉いよね、家事して、弟と妹の面倒見て…」