君の光を想う
「柚」
「ん…」
小さく吐息を吐きながら顔が上がる。
やっと真っ直ぐと眺める事が出来た。
「柚が他の奴に、触れられるは嫌なんだよ」
こんな感情を押し付けて良いのか。
柚がどう思うのかそれは正直恐怖。
真っ直ぐ向けられた視線から逃げてはいけない。
「あのね、私も他の子に春が触れられるの嫌だよ」
「うん」
「春に嫌われない様に、直すから」
「俺もなるべく周りを見る様にする、人を信じる事も大切に思う事も必要だろ」
絡まった視線が外れてしまったのは、柚の所為で。
哀しげに窓の外を見つめながら聞こえてきたのは震える声。