君の光を想う





短く響き渡る声。

見ない様にしていた方へ目を向けると。

先程から一言も意見を出さなかった柚の母、おばさんが俺の方へ向かって来る。





思わず、その場へ立ち上がると手へ温かいぬくもりが走る。






「私は、春君が良いな」




俺の手を包みながら、


優しく微笑む表情は柚の笑顔と重なる。






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