君の光を想う



柚の一番好きな色、オレンジ。


その色が多く使われている室内。




シンプルとは、…言えないな。

その訳はベッドの枕元には溢れんばかりのぬいぐるみ。

机や、部屋の隅…。

この部屋はぬいぐるみで埋もれてしまうんじゃないかと思った事は多々ある。




「ん…は、る?」




眠りが浅いのか、薄らと柚の視界が開いた。

視線が交わりながらも、指先を額へ当てると熱が走る。






「大丈夫か?」


「うん、ごめんね」


「もう謝るなよ」


「ありがとう、春」





そう言って、小さく微笑む姿は何故か切なくて…


床へ腰を下ろした。






< 61 / 347 >

この作品をシェア

pagetop