君の光を想う
朝、いつも通り起床。
学校へ行こうと外へ出た。
足を進めながら青い空を見つめて、目を細める。
つーか、聖の奴…俺を置いて帰りやがって。
一人で困ったっつうの…。
昔から強引過ぎなんだよ。
溜め息が尽きない。
暫く歩いていると色々な制服の学生の姿が散ら付く。
「ねぇ、あの人……」
「本当だー」
違う制服の奴が笑いながら、コソコソ話している。
視線の先って………俺?
咄嗟に制服やチャックを確認した。
何処も、可笑しくはない。
あー…アレか、『キモい』だの『暗い』だの『無理』だの。
もう慣れたから、何とも思わねーけど。
それでも、最後の最後まで感じる視線を避ける様に教室へと急いだ。