君の光を想う
教室の扉を開くといつもの光景。
朝から皆、元気だな…
感心しながら、自分の机へと向かう。
次の瞬間、騒がしい教室が静まり返った。
内心驚いて周りを見渡すと幽霊でも見た様な表情で俺を見ているクラスメート。
イジメ…か?
溜め息を洩らしながら、椅子へ身を沈めた。
暫くの間を感じるも、直ぐに悲鳴の様な叫びに変わった。
「えぇェェ!!」
「……ま、ままマジで?」
「こ、倖谷くん?!」
決定付ける様に俺の名を耳にした。
俺は死んでしまった人間なんだろうか…そんな事が過る。
敢えて、目を合わせない様にする。