君の光を想う
二人並んで、家路を歩く。
一緒に帰るの久々だな…
今日の事があって、中々柚の方が見れない。
「帰る時、皆がね。私の事、羨ましがってた。幼なじみの特権とか…恨まれちゃうね」
エヘヘ…と内心困った様にはにかむ柚。
「俺がそんな事させない」
「ありがとう。本当に春格好良くなったよ?!似合ってるよ」
「そうなのか?サンキュ」
「でも、私はどんな春でも昔と変わらない優しい春だと思ってる」
少しだけ、横に視線をずらすと柔らかい表情で夕日を見上げる柚が居る。
お前だけだよ、いつだって傍に居てくれたのは。