終わりなき想いの果てに
本当は、どちらなんだろう…?

悲しげな紫の瞳を持つディガル。

こんなにも、わたしの心を捕らえて離さない―――












「聖羅ちゃん。学校に遅れるから早く起きてらっしゃいね」

階段の下から、お母さんの声がした。

月曜日の朝だというのに、なかなか起きてこないわたしを心配したのだろう。

「はーい!起きてるから大丈夫よ。今行くから」

わたしは大きな声で返事をして、その勢いでベッドから抜け出した。



いつも通りの、平凡な朝を迎えるために―――








< 11 / 20 >

この作品をシェア

pagetop